段差ねフラフラ、フネさんだ
だんさねふらふらふねさんだ
「あ!危ない、母さん!大丈夫?洗濯物なら、僕が運んでやるよ!」
「済まないねえ、カツオ。近頃は足腰が痛くて、思うように歩けないんだよ。もう年だね。まさか、あんなに元気だったお父さんが、急に逝ってしまうなんて...。賑やかだったこの家も、今じゃお前と二人きり。カツオや、私はお前だけが心配だよ。誰か良い人がいるのなら、遠慮せずに出て行って良いんだよ...」
「ハハハハ、母さん。そんな事、出来る訳無いじゃないか?僕は一度、結婚に失敗して懲り懲りしてんだよ。もう、結婚なんかする気無いね。元々、結婚に向いてる様な男じゃなかったのさ。なあ、タマ?お前もそう思うだろ?何だ、無視かよ、ハハハハハハハハ!」 (花登小鉢『磯野家、その五十年後』より)
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大阪府
はぎやん さんの回文作品
(投稿:2022/7/27)